ヘアカラーやカラーリングで痛い ・肌にしみる・かゆくなる原因と対処方法

カラーリングをすると頭皮が痛い、しみる、
ということを、よく聞きますが今回はカラーリングで痛かったり、しみる原因について書いて行きたいと思います。

1カラーリングの種類

そもそもカラーリングというのはどんな種類があるのか?
カラー剤は、「永久染毛剤」、「半永久染毛剤」、「徐染性染毛料」、「脱色剤」、「一時染毛剤/毛髪着色料」の5種類があります。
一般的に、美容室などで呼ばれているヘアカラーとは、大体がアルカリ性カラー剤のことで、「永久染毛剤」に分類されます。おしゃれ染めや白髪染めなどです。

「半永久染毛剤」とは、ヘアマニキュアやヘナなどの酸性のカラー剤のことで、髪の表面をコーティングしながら染めるカラー剤のことです。

「徐染性染毛料」とは、最近特に流行ってきているカラートリートメント類が該当します。髪をダメージさせることなく、トリートメントのように使うことができます。

「脱色剤」とは、髪の色を一気に明るくすることのできるブリーチ剤のこと。ブリーチ剤は他のヘアカラーと少し違い、髪を明るくするのみで、色を発色させる力はありません。というのも、脱色剤に含まれている薬剤は色素を壊す力があるからです。

「毛髪着色料」とは、その日だけ色をつけることのできるカラースプレーなどです。これらは一時的に染めることのできるカラー剤で、シャンプーで洗い流すことができます。

2 各カラーリングの特徴

【アルカリ性カラー(永久染毛剤)】

アルカリ性カラーは、最も一般的なカラー剤の分類になります。

普段、美容室で何気なくオーダーしているヘアカラーですが、一体どんな仕組みで髪が染まっているのか知っていますか?

市販のカラー剤を利用したことがあれば、「カラー剤は1剤と2剤を混ぜて、化学反応を起こして髪を染めるもの」と理解されている方もいると思います。

少し詳しく、どのように染まっているのかをお伝えします。

まず、1剤に含まれている主な成分は、酸化染料とアルカリ剤です。酸化染料は、発色して色素となる役割があり、アルカリ剤は髪の表面のキューティクルを開くための役割があります。そして2剤に含まれている主な成分は過酸化水素で、1剤と混ぜた時にアルカリ剤と化学反応を起こし、1剤に入っている酸化染料によって髪の内部に色素を入れるための働きがあります。

1剤と2剤を混ぜた後は、化学反応が起こり、効果を発揮するまでにそれぞれ時間差があります。ひとつの物質が反応している時間帯は、他の物質は次の化学反応のためにゆっくり反応しながら待機して待っているというイメージです。

【ヘアマニキュア・酸性カラー(半永久染毛剤)】

髪のキューティクルの内部に色を入れるアルカリ性カラー剤と違い、キューティクルの表面に色素をコーティングするカラーリングです。アルカリ性カラーは「医薬部外品」ですが、酸性カラーは「化粧品」として登録されておりダメージは低く、アルカリ性カラーに含まれ、アレルギーを引き起こす可能性のある「ジアミン」も入っていない場合がほとんどです。

ただ色の発色はアルカリ性カラーほど強くないため、黒髪だとあまり色がつかないのが難点。
しかし、ブリーチ剤などで極端に色味を抜いた髪にのせると、ショッキングピンクやブルー、原色系などアルカリカラーでは出せない色味を表現することができます。
アルカリ性のカラー剤に比べると色落ちしやすいですが、髪表面をコーティングして発色するため、髪を傷めません。

【カラートリートメント・カラーバター(徐染性染毛料)】

髪の外側をコーティングするように染めるカラー剤として、カラートリートメントも使用されることがあります。こちらも化粧品登録で、ジアミンは含まれていないためアルカリ性カラー剤にアレルギーのある方でも使用することができます。

【ブリーチ剤(脱色剤)】

ブリーチ剤は、他のカラー剤のように「色を入れる」のではなく、「髪の色素を分解し、脱色する」ことに特化した薬剤です。薬剤としての力はとても強いので髪はダメージを受けてしまいますが、明るい髪の色にするなら使用が欠かせないからーです。

【ヘナカラー(半永久染毛剤)】

ヘナという植物の葉を乾燥させ、お湯で溶いたものをカラー剤として染めるカラーの方法です。

 

3なぜしみる

アルカリカラー剤の多くにジアミン染料が含まれてます。その中でもパラフェニレンジアミンが最も多く使用されています。パラフェニレンジアミンは酸化染料の主成分で色調が豊富で染毛力にたけています。褐色(黒や茶色)だけでなく、赤・青・黄を強く入れたりもできる(カップリング反応)ためニュアンスカラーからビビットな色までできます。パラフェニレンジアミンはアレルギーリスクが非常に高くジアミンアレルギーを引き起こす原因の大半とも言われており、アナフィラキシーショックを引き起こす原因になるとも言われています。

2015年10月 消費者安全調査委員会が『毛染めによる皮膚障害』に関する事故や原因調査報告書を公表し注意喚起をおこないました。それだけカラーリングでしみたり、かぶれたりする人が増加していた現れだと思います。
なので5年ほど前から脱カラー、グレイカラーが多くなってきました。

1991年 フィンランドではパラフェニレンジアミンの一般向け使用を禁止

カラーの塗布中、または放置中にピリピリ感じるのはジアミンアレルギーではなくカラー剤そのものの刺激です。カラー剤の1剤に含まれるアルカリ剤と2剤である過酸化水素が反応する時の反応とpHの変動による刺激でピリピリ感じたりします。頭皮に傷、日焼け、寝不足、ストレス、ホルモンバランスが崩れているのが原因で頭皮が荒れているときにもピリピリと感じやすいです。

4対処法

  • ゼロテクで頭皮につけないように染める
    (ゼロテクとは薬剤を塗布する時頭皮につけないようくしで染める染め方です。)
  • 刺激の少ないカラー剤を選ぶ
  • 保護剤をつけて頭皮を守る
  • カラー前日、直前にシャンプーをしない
  • しっかりと睡眠をとり疲れをためない、生活習慣を整える
  • ※カウンセリングをしっかりとさせて頂き安全なヘアカラーライフをここがけております。

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