アルカリ縮毛矯正と酸性ストレート縮毛矯正は、髪のくせを伸ばし、ストレートにするための化学処理ですが、使用する薬剤のpHレベルとその作用が異なるため、仕上がりや髪への影響にも違いがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう!
アルカリ縮毛矯正
1. 特徴:
- pHレベル: アルカリ性(pH 9〜11)
- 薬剤: アルカリ縮毛矯正では、チオグリコール酸やシステインなどのアルカリ性の還元剤が使われます。
- 作用: 髪の内部に浸透し、ケラチン結合(シスチン結合)を切断することで、髪のくせをストレートに伸ばします。アルカリ性の薬剤は髪のキューティクルを開かせるため、薬剤が髪の内部に浸透しやすくなり、強いくせや太い髪に対しても高いストレート効果を発揮します。
2. メリット:
- 強いくせ毛や太い髪の方に適しており、しっかりとくせを伸ばすことができます。
- 長時間持続するため、一度の施術で長期間ストレートヘアを楽しめます。
3. デメリット:
- 強い薬剤を使用するため、髪へのダメージが大きくなりやすいです。特に髪が細い方やダメージが蓄積している髪には注意が必要です。
- キューティクルが開いたままの状態になると、髪が乾燥しやすくなるため、施術後はしっかりとしたアフターケアが必要です。
酸性ストレート縮毛矯正
1. 特徴:
- pHレベル: 弱酸性(pH 4〜6)
- 薬剤: 酸性縮毛矯正には、グリオキシル酸などの酸性の還元剤が使われます。
- 作用: 酸性の薬剤はキューティクルを開かずに、髪の外部から柔らかくアプローチします。そのため、髪の内部に大きなダメージを与えずに、くせを緩やかに伸ばすことができます。
2. メリット:
- 髪や頭皮へのダメージが少なく、より自然な仕上がりが得られます。特にダメージヘアやブリーチ毛、細い髪の方におすすめです。
- 仕上がりが柔らかく、ナチュラルなストレートになるため、縮毛矯正後も髪に動きが残ります。
3. デメリット:
- アルカリ縮毛矯正に比べて、ストレート効果がやや弱いです。強いくせ毛や太い髪の方には、希望の仕上がりが得られないことがあります。
- 持続期間が短めのため、定期的なメンテナンスが必要です。
まとめ
アルカリ縮毛矯正と酸性縮毛矯正は、髪質や希望の仕上がりに応じて使い分けることが重要です。強いくせ毛や太い髪をしっかりとまっすぐにしたい場合はアルカリ縮毛矯正、髪へのダメージを抑えて自然なストレートヘアを目指したい場合は酸性ストレート縮毛矯正が向いています。
どちらを選ぶかは、髪質やダメージの状態、希望の仕上がりによって異なるため、事前に美容師と相談して最適な施術を選ぶことが大切です!
いつでもご相談くださいね!